2025/05/06 20:53

コーヒーと、全く関係ないけれど、自分にとって大きな出来事が起こりました。
率直に感じている、気持ちの記録として書きたいと思います。
私の大好きなレスラー、内藤哲也が、新日本のリングを降りました。
小さな頃から好きだったプロレス。大学時代に初めて会場に足を運んだ。
そこで見た光景は、身体と身体がぶつかり合う圧倒的な迫力と、会場の声援と熱気。思い返すだけでゾクゾクとした気持ちが蘇る。
特に決まったレスラーを応援していたわけではない。数回足を運んだころ、内藤哲也に訳もなく惹かれた。
そこから、内藤哲也のレスラー人生をネットで漁り調べた。益々、内藤哲也という一人のレスラー、男の魅力にのめり込んでいった。
それからときは過ぎ、熊本で大きな震災が起きた数年後の話だ。
愛知に住む私にとって、直接的な被害はなくとも、日本で起きた大きな自然災害。他人ごとではなかった。
そんな、日本中、いや世界中が日本・熊本の復興を応援する中で行われた試合。
ラストマッチ後のマイクパフォーマンス。
内藤はこんな言葉を残した。
「今も、あのときの傷をもっている方々、たくさんいらっしゃると思いますが、だからこそ、俺は言いたい。変わらないこと、諦めないことはもちろん大事。でも、変わろうとする思い、変わろうとする覚悟。そして、一歩踏み出す勇気も俺は大事なことじゃないかなって思います。」【2018.4.29 熊本・グランメッセ熊本(レスリング火の国2018)】
正直痺れた。生配信を見ながら涙が出た。
一つひとつの言葉を大切にする、そして、何事も有言実行を目指す内藤哲也から発せられた、この言葉たちは、きっと多くの方を救ったはずだ。
社会人になり、しばらくして精神に不調が出た。何もかもが分からなくなった。
だけど、何とかしなければいけない。そこで、この言葉を思い出した。
「変わろうとする覚悟」「一歩踏み出す勇気」
もちろん嫁の支えもあった。けれど、内藤哲也の言葉は、自分が強い人間だと錯覚させてくれた。こんな自分でも、一歩を踏み出して、前に進めるんだと思わせてくれた。
本当に、心救われた言葉の一つだ。
そんな、内藤哲也が、新日本プロレスリングのリングを降りた。
リングに立ったことのない人間が、考えられるような領域ではないほど、たくさんのことを考えた結果だろう。
何も悲観的になることはない。もはや、門出だ。
これまで多くの観客を救った、一人の男の勇姿を讃えたい。
内藤哲也は、プロレスを引退するとは明言していない。きっとこれからもリングに立つのかもしれない。
身体はズタボロにも見えるが、きっと、リングに立つ。そういう男だと、私は知っているつもりだ。
内藤哲也の憧れ、武藤敬司もその一人。どこまででもリングに立つ。そんな内藤哲也自身が憧れる男の背中を、いつまでも追ってほしいという願いも含まれる。
思いのたけを書き垂らした。
まとまりのない文章だと思う。でも、これで良い。
最後に、もう一つ、内藤哲也の名言を残す。
「思ってることはさぁ、声に出して言わないと誰にも伝わらないから。皆様を楽しませたければ、周りの目を気にせず、まずは自分自身が楽しむこと。」【2017.8.13 東京・両国国技館(G1クライマックス27)】
内藤哲也、新日本のリングを大いに盛り上げてくれて、ありがとう。
【milimili Coffee 小林】